皆様のご推挙により日本自動車車体工業会の会長を努めることになりました冨山隆でございます。
当会は様々な「働くクルマ」のものづくりを通じて人々の生活を豊かにし、安全・安心な社会を実現する企業が集まった団体でございます。
また、刻一刻と変わる社会情勢の中、77年にわたり諸先輩が築かれた長い歴史が現在の当会を支えていることを思いますと、当会の会長としての責任を痛感し、改めて身が引き締まる思いでございます。
増井前会長におかれましては、自動車業界にとって100年に一度の変革期といわれる中、強い指導力と迅速かつ適切な判断により車体工業会を牽引いただきました。
特に重要なカーボンニュートラルの取組みでは、「儲かる、すぐできる、誰でもできるカーボンニュートラル」と題した日常改善事例の共有など、会員各社にたいへん有益な情報提供を強力に推進いただきました。
改めて深く感謝申しあげますと共に、今後とも、当会の諸活動に対しご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。
さて、当会を取り巻く環境は、コロナ禍が終焉し社会活動を取り戻し、市場が緩やかな回復傾向に進んでいますが、国際紛争や関税影響をはじめとする国際的な情勢不安が続いており、予断を許さない状況です。
また国内に目を向けますと、長引く円安の影響や、止まらない物価の高騰、構造的な人手不足など、課題が山積しています。
このようななか、当会といたしましては、重点6取組み項 目を中心に活動を進めていき、「会員の皆様に一層のお役にたつ車体工業会」、「入会して良かったと言っていただける車体工業会」を目指していきます。
今年度は当会も共催をしているジャパンモビリティショーの開催年であります。従来の東京モーターショーから新たに自動車産業の枠組みを超えてモビリティ産業における成長と発展を創造するものであります。
私たちの「働くクルマ」の団体も幅広い枠組みのとして、引き続き、自動車5団体で連携を強化しながら、様々な課題に取り組んでいく必要があります。
カーボンニュートラル、安全、環境、ガバナンスなど、各社で抱える様々な共通の諸課題に対して、皆様方からのお声を聴きながら、有益な取組みとなるよう会員様への支援に繋げてまいりたいと考えております。
副会長、部会長、支部長の方々をはじめ、会員の皆様のご理解、ご支援、ご協力をいただきながら、精一杯運営してまいります。
皆様の一層のご指導をお願いしまして、会長就任の挨拶とさせていただきます。
どうぞ、よろしくお願いします。