このたびの能登半島地震により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
皆様の安全と被災地の1日も早い復興をお祈りいたします。
さて、昨年を振り返りますと、コロナに対応した行動制限が撤廃され、経済活動の正常化が進んだ1年となりました。人の流れがようやく回復し、かつての賑わいを皆様も感じた1年であったかと思います。
そのような中、東京モーターショーがジャパンモビリティショーとして生まれ変わり4年ぶりに開催されました。
自動車業界の枠を超えて、他産業やスタートアップも参加。来場者数は111万人を超え、様々なモビリティの可能性を多くの人に発信したものになりました。
当会も会員10社、10台の「働くクルマ」を屋外に合同展示し、当会の認知度の向上と働くクルマの紹介を実施。
更にブース中央にはお子様を対象にしたJABIAミニ四駆レースを開催し、週末には大勢の家族連れで賑わうなど、当会にとっても明るい話題となりました。
車体工業会を取り巻く市場環境も昨年4月~11月の当会会員生産台数が、全体では前年比120.4%の147万9千台。その内、委託生産車を除く当会特有の非量産車は、同114.5%の9万6千台と少し明るさが見えてきた1年となりました。
しかしながら、世界情勢が不安定さを増す中、原油価格・物価の高騰など、依然として経済を取り巻く環境は厳しく、引続き予断を許さない状況が続きます。
この様な中、当会では下記5項目を主要項目と位置づけ、会員の皆様と共に取り組みを推進してきました。
・カーボンニュートラル(CN)対応
・安全対応活動の推進
・環境対応自主取組みの推進
・中小企業支援活動の推進
・活性化活動の継続推進
中でも「カーボンニュートラル対応」は、社会生活を豊かにし、安全・安心な社会の実現に不可欠な様々な「働くクルマ」を世の中に提供している当会としても、未来に向けた非常に重要な取り組みであります。
本年度からは、活動の主体を本部委員会・部会、更には支部へと拡大し、活動を進めておりますが、各本部委員会と部会の抱える困りごとは様々です。
当会としても、実践的な活動が促進されるように勉強会や活動好事例の提供など、会員のみなさんの生の声に寄り添った活動に一歩でも近づけて参りたいと思います。
また、冒頭にも触れましたが、コロナ5類移行を受け「活性化活動の推進」が充実した年となりました。現地現物、対面での活動を本格的に再開。各種研修会や見学会を通じ、会員会社の皆様がそれぞれ持つ課題の共有や活発な意見交換をするなど有意義な場となりました。私自身もいくつかの会に参加させて頂く中で、より強く感じたのは、このような場で出来た「ご縁」が、その後の横の大事な繋がりとなり、メーカーの垣根を超えて会員相互の連携が更に深まっていくことが大事なことだという事でした。今年も引き続き活動を充実させていきたいと考えております。
これからも「会員の皆様に一層お役に立つ車体工業会」、「入会して良かったと言っていただける車体工業会」、そして「自らも率先して新入会員を紹介したい車体工業会」を目指し、活動を更に充実させていく所存ですので、引き続きご支援、ご協力をお願い申し上げます。
また、「働くクルマ」で社会を支える車体工業会として、引き続き自動車5団体※で連携を取りながら、その役割を果たしていきたいと思います。
最後になりますが、会員並びに関係各位のますますのご繁栄とご多幸を祈念し新年のご挨拶とさせていただきます。
※日本自動車工業会、日本自動車部品工業会、日本自動車車体工業会、日本自動車機械器具工業会、日本自動車販売協会連合会